ケイブは、スマートフォンゲーム開発会社であるでらゲーの全株式を取得し、子会社化することを決定した。ケイブは5期連続の営業赤字を計上しており、収益源となる有力なゲームタイトルの投入が急務であった。でらゲーは「モンスターストライク」で知られ、取得価額は50億2300万円で、取得予定日は2022年9月1日である。ケイブは「ゴシックは魔法乙女」への業績依存が大きく、新しい収益源を求めていた。M&Aアドバイザーとしては、ケイブが新しい収益源を確保するために、でらゲーの買収を決定したことは合理的な判断であると言える。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。